教区報

主教コラム - 2024年の記事

「昨日も今日も、また」2024年4月

 

主のご復活を慶びお祝い申し上げます。

 

2月6~8日、主教会が沖縄教区名護聖ヨハネ教会で開かれました。本州最北端の青森から遥か海を越えて南国那覇空港に降り立ちますと、空気が熱くて汗がにじみ出てきました。主教会
の2日目午後、ハンセン病国立療養所沖縄愛楽園を訪問し、ガイドを受けて資料展示室を見学、上原榮正主教の車で園内を案内していただきました。現在入所者は95名で平均年齢86歳だそうです。その後夕の礼拝前まで、祈りの家教会で信徒さんたちと懇談の時間を持ち楽しく歓談しました。
 

 

青森市にある国立療養所松丘保養園にお暮らしの松丘聖ミカエル教会信徒が、昨年12月と本年1月、続けざまに天に召されました。お二人とも老衰で、自室にて安らかに天の主の御許に旅立ちました。葬送式には動ける殆どの入所者と職員の方々が施設のホールに集われて見送られ、しみじみとした平安を感じました。コロナ禍で保養園は厳しい入構制限がかかり、私は4年間入室出来ずにおりましたが、お二人にはどこかでお会いしてたかもしれません。

 

30年程前、教区教役者研修会で当時特任聖職執事ヨハネ福島政美さんや信徒たちと礼拝をして懇親会を持ちましたから、その席にお二人がいらしたはずです。去年9月、藤崎陸安さんが多
摩全生園にて80歳でご逝去されました。私と同じ秋田県出身で、20年程前秋田聖救主教会の大斎節講演会で講師だったのを昨日のように思い出しました。ミカエル教会信徒は、とうとうお一人になってしまいました。現在入所者は34名で平均年齢89歳です。

 

 

 神戸教区から出向され、3年間お働きくださったテモテ遠藤洋介司祭のご奉仕に感謝し、新任地での更なるご活躍を祈念いたします。主の平和

 

 

(教区主教)

 

あけぼの2024年4月号全ページはこちらから

「昨日も今日も、また」2024年1月

 

11月22~23日、第108(定期)教区会が開かれ議事日程どおりに終了しました。私は初めての議長で、果たして首尾よく進行するかと心配しとても緊張して臨みましたが、書記局と補助書記の運営、また何よりも信徒代議員と教役者議員のご協力により全報告を承認、全議案が議決されて、神さまからの大きなお恵みと感謝しました。
 教区の今後にとっていくつもの重要な議案がかけられましたが、特に言及したいのは、「チーム北国の拡大・期間延長・名称変更を採択する件」と、「東北教区・北海道教区宣教協働・教区再編に向けてのミッション・ステートメント2023を採択する件」です。「ミッション・ステートメント2023」主文は以下のとおりです。『今こそ、恵みの時、今こそ、救いの日です。(Ⅱコリント6:2b)私たちが一つになることで目指すのは、多様性を積極的に受けとめ、弱さの中で福音を宣べ伝え、行きづまりの中で宣教的視点を転換する福音の実践です。そのために、祈りと協働をもって、東北と北海道の人びとが持つ痛みと喜びを分かち合います。東北教区と北海道教区は、一つの教区となるヴィジョンを共有します。また、あらゆる分野で宣教協働の取り組みを行います。』 私が定年退職する2028年3月を目途に今後5年間、宣教協働を進めると共に、両教区の合併に向けた教区再編という具体的な成果を得るようにと、チーム北国に「宣教協働」、「組織」、「財政」、「広報」のセクションを既に設けて担当者人数を増やし、より具体的な協働体制の強化を図ろうとしています。これからのプロセスにも沢山の困難や苦悩が待ち受けているかもしれませんが、神さまが私たちの先
を行かれて招いておられると信じ、主に信頼して聖霊に導かれてまいりたいと願い祈っています。

 

 

<p style=”text-align: right;”> (教区主教)

 

あけぼの2024年1月号全ページはこちらから